リスクをとるかとらないかは自分次第

転職を考えてはいるものの、実際の一歩が踏み出せないという人は少なくないようです。その人達は、一体何を躊躇しているのでしょうか。答えは、簡単です。リスクを取る事を恐れていると考えて、まず間違いはないでしょう。
そこで気になるのが、転職にどのようなリスクがあるのかということです。まず、第一に考えられるのが、給与などの待遇面の保障でしょう。現在のキャリアを買われて是非にと迎えられる場合は別にして、自分から希望して職を変わる場合はなかなか良い条件には当たらないと考えたほうがいいでしょう。なぜなら、現在の待遇は入社以来その会社で積み上げてきたものでなので、他所の会社にとっては何の関係もないことだからです。とは言え、自社で使える職務能力を持っているのであれば、前職の給与を考慮してくれる会社もあるようです。ただし、どこまで見てくれるかはケースバイケースになることでしょう。
次に、職場環境への不安でしょう。特に、人間関係は数字で表せないものだけに神経質になるものです。そもそも、転職の動機が人間関係に疲れたと言う場合、新しい職場でいまよりも良い人間関係を築けるかどうか不安になるのも無理はないと思います。下手をすると、辞めなければ良かったということにもなりかねないからです。
もうひとつが、職務への適応でしょう。何事も吸収が早い若い頃ならいざ知らず、一定の年齢になってから新しい職務に適応できるかという心配はあって当然だと思います。たとえ、今と同じ業種や職種であっても、組織が変われば仕事のやり方も変わってくるものです。これらのリスクを承知の上で前へ進むか思いとどまるか、決断できるのは自分だけだという事をよく覚えておきましょう。